2025/3/5 「青い壺」を読んだ私を「遊鬼 わが師 わが友」が呼んだ
- 郷土美術館長
- 3月5日
- 読了時間: 1分
更新日:3月9日
昨夜は、上田地方にも大雪警報が出され今日はどうなるのだろうと思っていたところ、気温はそれほど下がらず、雪は予想に比べて積もらずホットした1日のスタートでした。石庭はご覧の通りです。

先日、古書店でまだ読んでいない白洲正子の本を見つけました。タイトルは「遊鬼 わが師・わが友」。取り上げている人々は、青山二郎、秦秀雄、小林秀雄、福原麟太郎、田島隆夫、早川幾忠、菅原匠、高田倭男、梅原龍三郎、古澤万千子、洲之内徹、白洲次郎。
特に関心があったのが秦秀雄でした。井伏鱒二の「珍品同主人」のモデルとなった方で、骨董収集鑑定家・文筆家・随筆家でも有名だったそうです。1960年には、森繁久彌主演で映画化もされているようで、書籍そのものは読んでいないものの、配役設定はずばりこの方しかいないかなと思った次第です。秦秀雄の部分を読み進めるうちに、この間読んだ「青い壺」を思い出しました。有吉佐和子もこの本は読んでいるはずで、真作と贋作とその間に揺れ動く、骨董の深みにはまり右往左往しながらも、したたかに……。美術品の真贋そして価値とは。
「青い壺」を楽しんだ私が、「遊鬼 わが師 わが友」に呼ばれたかと思ったら、今度は「珍品堂主人」に呼ばれたようです。
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