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2025/3/18 言葉「降りてきた時間」

更新日:3月19日

「降りてきた時間」というのは、Eテレのスイッチインタビューか何かで、ある作家の方が語った言葉だったような気がするのですが、あおそらく天啓の意味に近い言葉かと思うのですが、印象に残っている言葉です。何か新しいモノ、コトを生み出す際に、どうにもならず悶々としている深夜、スーッとアイディアなり構想が浮かんでくる瞬間があるのだと、その時間をこの「降りてきた時間」という言葉で表現していました。

出産の苦しみに例えた、新しくことを始めたり、新しく何かを作り出す際の苦労や困難を「産みの苦しみ」言いますが、こうした苦しみの状況にある際に、あるいは乗り越えたときにこれぞという言葉が紡ぎ出されてくるように思います。奥田元宗(日本画家)は「心眼で描け」と言い、描くことに対して東山魁夷(日本画家)は「見えない力に動かされて」と言いました。確か不染鉄だったかと思いますが「ある思いがいっぱいになってあふれ出すといい絵が描ける」と語っていました。

心に残る言葉からは、作家が苦しみながらも真摯に作品に向かう姿が思い浮かび、その結果出来上がってきた作品にはその苦しみは微塵も感じられずに、優れた作品として昇華して出来上がるところにその作家のすごさをみる思いがします。


 
 
 

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