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2025/3/18 言葉「降りてきた時間」

更新日:3月19日

「降りてきた時間」というのは、Eテレのスイッチインタビューか何かで、ある作家の方が語った言葉だったような気がするのですが、あおそらく天啓の意味に近い言葉かと思うのですが、印象に残っている言葉です。何か新しいモノ、コトを生み出す際に、どうにもならず悶々としている深夜、スーッとアイディアなり構想が浮かんでくる瞬間があるのだと、その時間をこの「降りてきた時間」という言葉で表現していました。

出産の苦しみに例えた、新しくことを始めたり、新しく何かを作り出す際の苦労や困難を「産みの苦しみ」言いますが、こうした苦しみの状況にある際に、あるいは乗り越えたときにこれぞという言葉が紡ぎ出されてくるように思います。奥田元宗(日本画家)は「心眼で描け」と言い、描くことに対して東山魁夷(日本画家)は「見えない力に動かされて」と言いました。確か不染鉄だったかと思いますが「ある思いがいっぱいになってあふれ出すといい絵が描ける」と語っていました。

心に残る言葉からは、作家が苦しみながらも真摯に作品に向かう姿が思い浮かび、その結果出来上がってきた作品にはその苦しみは微塵も感じられずに、優れた作品として昇華して出来上がるところにその作家のすごさをみる思いがします。


 
 
 

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​ 土偶、エジプト壁画・彫刻、ギリシア彫刻、キリスト像、マリア像、肖像画・・・太古より人はいろいろな人物を様々な表現方法で試みて来ました。そこで、今回は当美術館で収蔵する人物表現を中心に、作家十人を選び展覧会を開催する運びとなりました。

 伊東深水の美人画、沓掛利通、櫻田晴義、荻野幹の裸婦、有賀温、瀬川康男、中村直人の女性像、米津福祐の群像などそれぞれの作家が人物に託した思いを感じ取っていただければ幸いです。元館長の大井喜久、現館長の間島博徳の作品も展示致します。

0268-49-3838

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