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2025/1/28  繭の女神戻る

当館収蔵の「石工」「父子」の作者中村直人(なかむらなおんど)の「蚕神の像」が上田市の玄関口上田駅に設置されています。(場所は、改札口を出てお城口に出ていく自動ドアのわきに設置)ところが、しばらく前に、駅舎内の壁の色を上田城をイメージした黒い壁にする工事がありその工事が終了すると、像がもとあった場所に設置されておらず、どうしたのだろうと思っていました。先日、所用があり東京へ行く機会がありました。行くときは、新幹線の時間もあり気が付かづにいたのですが、帰り際ふと壁を見ると像が戻っているではありませんか。嬉しくなり、思わずカメラに収めたのでした。高さ50㎝ほどの小さなレリーフ状の作品なのですが、蚕都上田を象徴する像です。昭和25年の上田駅舎の改装工事終了の折に中村直人本人から寄贈されたようです。設置理由については、駅舎の壁にプレートが用意されています。像そのものについては、大きさであるとか、半立体であることを考えると、いくつか鋳造され、この地域に住む養蚕業にかかわる関係者の方々に配布したか頒布された可能性もあるのではないかと思うのです。この像がつくられた経緯は想像するしかないですが、配布なり頒布されたのであればどのような方が手にしたのか、どのような場所に置かれていたのか当時の蚕都上田に思いを巡らすことになるのではと思いました。

蚕神の像(上田駅お城口)
蚕神の像(上田駅お城口)


 
 
 

コメント


​ 土偶、エジプト壁画・彫刻、ギリシア彫刻、キリスト像、マリア像、肖像画・・・太古より人はいろいろな人物を様々な表現方法で試みて来ました。そこで、今回は当美術館で収蔵する人物表現を中心に、作家十人を選び展覧会を開催する運びとなりました。

 伊東深水の美人画、沓掛利通、櫻田晴義、荻野幹の裸婦、有賀温、瀬川康男、中村直人の女性像、米津福祐の群像などそれぞれの作家が人物に託した思いを感じ取っていただければ幸いです。元館長の大井喜久、現館長の間島博徳の作品も展示致します。

0268-49-3838

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