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2025/1/10 郷土

1月10日、長野県の中部に位置する青木村の本日のお天気は晴れ。とは言え、寒さは厳しさを増しています。

青木村郷土美術館館長就任に際し北村村長からの言葉で印象にあるのは、「郷土と名のついた美術館である」という一言でした。私も一作家として生まれ故郷のこの地で立体表現の活動を続けていますが、私の造形のベースとなっているのは、まぎれもなく郷土の気候や地形、住民との関わりの中から生まれたのだとの思いが年々強くなっています。

昨年の6月、「郷土の慈雨となる」と題した、当館が収蔵する作品を中心に地元美術会の歴代会長展を開催しました。地域美術のリーダーとしての役割を担ってきた方々の検証をぜひしてみたいとの思いからです。すると、まったくの偶然だったのですが、当館に1993年に上田創造館で開催された「遺作六人展」の図録が保管されていてビックリ、これはぜひやりなさいとのお告げかと。するとどうでしょう、見つからなかった歴代会長の作品が次から次へと四人の方の作品が見つかるではありませんか。これにも驚きました。

以前、奥田元宋について千住博が「元宋の赤というが、赤という色が玄宗を選んで描かせたのではないか」と語っていたことがありました。そのように考えるならば、作家が暮らす、あるいは暮らしたその郷土が、その作家を通して作品を語らせ表現させたのではないのかと展覧会の準備をしていて思ったのでした。

事務室から 正面に竹林  右側 喫茶店
事務室から 正面に竹林  右側 喫茶店





 
 
 

コメント


​ 土偶、エジプト壁画・彫刻、ギリシア彫刻、キリスト像、マリア像、肖像画・・・太古より人はいろいろな人物を様々な表現方法で試みて来ました。そこで、今回は当美術館で収蔵する人物表現を中心に、作家十人を選び展覧会を開催する運びとなりました。

 伊東深水の美人画、沓掛利通、櫻田晴義、荻野幹の裸婦、有賀温、瀬川康男、中村直人の女性像、米津福祐の群像などそれぞれの作家が人物に託した思いを感じ取っていただければ幸いです。元館長の大井喜久、現館長の間島博徳の作品も展示致します。

0268-49-3838

©2023 by 青木村郷土美術館。Wix.com で作成されました。

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